自律神経の乱れが原因なのか、さまざまな不調に悩んではいませんか?
今回は、自律神経が乱れると出てくる症状やその原因、しんどいその状況から早く解放されたいあたなに、不調の解消方法を教えます。
5分ほどで読める記事ですので、ぜひ一読ください。
こんな症状に悩んでいませんか?

以下のような症状がある場合、自律神経が乱れているサインです。
体に表れる症状としては
✔いつも疲れている
✔体がだる重い
✔寝つきが悪い
✔朝起きるのがつらい
✔めまいや立ちくらみを起こす
✔頭が痛い
✔肩こりや腰痛、筋肉痛がある
✔手足が冷えている
✔便秘や下痢をしやすい
心に表れる症状としては
✔イライラしやすい
✔やる気が起きない
✔落ち込みやすい
✔集中力や記憶力が低下している
✔感情の起伏が激しい
✔不安感や疎外感がある
✔緊張しやすい
自律神経の乱れからくる症状は他にもありますが、代表的なものをあげてみました。ひとつの症状に限らず、いくつかの症状が同時に表れる場合もあります。
自律神経が乱れる3つの原因とは?

自律神経が乱れる原因は、大きく分けると3つあります。その3つを解説する前に、自律神経のメカニズムを知っておきましょう。
そもそも自律神経って何?
まず、自律神経の「神経」とは何でしょう?
神経は、全身に網の目のように張り巡らされていて、無数の細胞や組織と連携しています。ある神経が情報をまとめて、他の神経へ指令を出すといった感じです。
神経は大きく分けて「中枢神経」と「末梢神経」に分類されており、末梢神経の中に「自律神経」があります。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれています。
交感神経は「昼の神経」
交感神経は「昼の神経」と呼ばれており、目が覚めているときに優位になる神経です。
交感神経の働きは
・心拍数の調整
・血圧の調整
・脳への血流の調整
・体温調整
・発汗の調整、などをしています。
ですので、交感神経の働きが強くなると、頭痛やめまい、動悸、冷え性や肩こりといった症状があらわれて、体の免疫力も下がります。
副交感神経は「夜の神経」
副交感神経は「夜の神経」と呼ばれており、リラックスしている時や眠っているときに優位になります。
副交感神経の働きは、
・体をリラックスさせる
・栄養を消化し吸収する
・胃液の量を調節
・腸の活動を調節、などをしています。
副交感神経をちゃんと機能させるには、十分な睡眠と規則正しい食事が大切です。これらが十分でないと、便秘や下痢、胃もたれ、吐き気、腹痛などといった症状が表れます。
自律神経が乱れる3つの原因とは?
それでは、自律神経が乱れる3つの原因を解説します。
1.ストレスで自律神経が乱れる
ストレスとひと言でいっても、本当にさまざまなストレスがあります。
例えば、外的要因から受けるストレスとしては、
・仕事のストレス
・人間関係のストレス
・環境の変化によるストレス、などがあげられます。
また、過敏な体質でストレスを受けやすい場合もありますね。
こんな方は、子どもの頃から吐くことが多かったり、下痢をしやすかったりという特徴があります。
性格的にストレスに弱い、という方もいます。
特徴としては、
・人にノーが言えない
・感情のコントロールが苦手
・気持ちの切り替えができない
・人に依存しやすい
・人の目線を気にする、などがあげられます。
こんな方は、自律神経が乱れやすくなります。
2.不規則な生活で自律神経が乱れる
不規則な生活も、自律神経が乱れる大きな原因です。
睡眠不足、睡眠過多、昼夜逆転の生活、夜勤で働いている、夜型など。
このような生活スタイルを続けていると、生体リズムが狂って、自律神経は乱れはじめます。
3.女性ホルモンの減少で自律神経が乱れる
女性ホルモンの減少と、自律神経は深い関係性があります。
女性ホルモンの代表的な疾患が、更年期障害。
更年期を迎えると、脳の視床下部という場所から「女性ホルモンを出して!」と指令が送られるのですが、卵巣機能が低下しているので出にくいわけです。
そうなると脳がパニックを起こし、いつもよりも指令を多く出すのです。
それが、更年期障害の症状の特徴である、ほてりや発汗、のぼせ、頭痛、めまいなどの症状として表れます。
この指令を出している視床下部という場所は、自律神経をコントロールしている場所でもあるので、自律神経の乱れにも大きく関わってきます。
自律神経を整えるのに効果的な「ヨガの呼吸法」
自律神経を整えるのに非常に効果の高い「ヨガの呼吸法」があります。
それは、ナディーショーダナ、片鼻ずつ行う呼吸法です。
ナディとは「気の通り道」。ショーダナとは「浄化」という意味があります。
気の通り道を浄化して、自律神経の働きを正常にするのに役立ちます。
効果を高める呼吸法のポイント
片鼻呼吸法のやり方を解説する前に、効果を高めるポイントをお伝えします

ヨガでは色々な座り方がありますが、以下のポイントだけおさせておきましょう。
・背筋を伸ばして座りましょう
・腰は曲げずに、骨盤を立てます
・肩の力は抜いてリラックスして行います
「肩の力が抜けません」という方は、こちらの動画を参考にしてみてください。
自律神経を整える「片鼻呼吸法」のやり方
それでは実践です。
1.右手を自分の顔の前に向け、親指で右鼻を閉じ、左鼻から息を吐き切ります。
2.そして、左鼻から息を深く吸います。
3.薬指で左鼻を閉じて、親指をはなし、右の鼻からゆっくり息を吐きます。
4.右の鼻から息を深く吸います。
5.親指で右の鼻を閉じて、薬指を離し、左の鼻からゆっくり息を吐きます。
6.そのあとは、2~5を1セットとし、10セット以上行うことをおすすめします。
参考動画
片鼻呼吸法の効果とその理由

自律神経を整えるにおすすめの片鼻呼吸法は、さまざま効果をもたらします。
・リラックス効果
・心身のバランスを整える
・不眠解消
・寝つきが良くなる
・メンタルが安定する
・穏やかな気持ちになる
・集中力が高まる、など
なぜ、片鼻呼吸法が自律神経を整えるのに効果的なのか?
例えば、鼻が詰まって熟睡ができなかった、という経験はありませんか?
日常生活を過ごすうえで、呼吸をコントロールすることはありません。意識をしなくても、無意識に私たちの体の中で、勝手に呼吸が行われています。
これは、「交感神経」と「副交感神経」の自律神経が、勝手にコントロールをしてくれているからなのです。
右の鼻からの呼吸は「左脳」が活性化され、
・論理的思考
・活発さ
・緊張感
・興奮感
などの「交感神経」が優位になります。
一方、左の鼻からの呼吸は「右脳」が活性化され、
・リラックス感
・穏やかな気持ち
・落ち着き
などの「副交感神経」が優位になります。
そのため、左の鼻が詰っている場合、右脳(副交感神経)が正常に働かないので、体は緊張状態で、寝ても疲れがとれない、というような状態が起こるのです。
逆に、右の鼻が詰まっている場合は、左脳(交感神経)が正常に働かないので、一日中頭が働かない状態になったりします。
今回ご紹介した片鼻呼吸法は、意識的に呼吸をコントロールし、右脳(副交感神経)と左脳(交感神経)のバランスを整えているのです。
まとめ
片鼻呼吸法は、自律神経の乱れに効果の高い呼吸法です。
もちろん、自律神経が乱れていない方にも、質の高い睡眠や、日々のストレス解消に優れた呼吸法であることは間違いありません。
毎日おこなうことで、小さな変化が訪れます。
ぜひ、夜寝る前のリラックスタイムに、片鼻呼吸法を取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事が、あなたの心身の健康に役立つことを願っています。