デスクワークやスマホの利用などで同じ姿勢を長時間続けることが多い現代人。
同じ姿勢をキープし続けていると、股関節周りの筋肉が硬直し、冷え性や骨盤の歪みなど身体に不調がいじやすくなります。
また、股関節は身体の中で一番大きな関節で、常に体重を支えているため、日ごろ意識してほぐしてあげることが大切。
そこで今回は、股関節を柔らかくするメリットとおすすめのポーズを3つご紹介していきます。
1、股関節まわりを柔らかくする5つのメリット
(1)骨盤の歪みがとれる
股関節の柔軟性が高まると、骨盤の歪みやズレが解消されます。
骨盤の歪みは、そもそも筋力の低下や猫背などが原因ですが、大きな要因は股関節にあります。
そもそも股関節の一部は骨盤にハマっているのですが、股関節まわりの筋肉が硬直していると、ずれた骨盤が元の場所に戻りにくくなります。
つまり、股関節は骨盤の一部と言えるほど重要であり、股関節まわりが柔らかくなると骨盤が元に位置に戻りやすくなり歪みを解消できるのです。
(2)血流が良くなる
股関節はからだの循環器系に深く関連しており、股関節まわりが硬くなるとリンパの流れが悪くなり、血行不良となります。
そのため、股関節周りをほぐしてあげることで、血流が良くなりむくみを改善できます。
また、代謝もアップするので、痩せやすくなりますよ◎血行が促進されることで、酸素や栄養が身体に行きわたるようになるため、疲労も回復します。
(3)冷え性が緩和

股関節のまわりには、多くのリンパ節が点在しており体内に蓄積された不要な老廃物を排出する働きをします。
しかし、股関節が硬くなると、周りの筋肉などの組織の働きまでもが硬直し、不要な老廃物が体の外へと流れなくなるため、身体が冷えやすくなります。
しかし、ヨガやストレッチなどで股関節まわりを柔らかくすることで、リンパ節の働きが活性化され、冷え性を改善することができるのです。
(4)痩せ体質になる
上述したとおり、股関節まわりを柔らかくすると血行不良を改善し代謝もアップするのですが、さらにエネルギー消費量が増えるので痩せ体質になります。
筋肉の可動域が広くなることで、自ずと大きな筋肉にアプローチしやすくなり、からだの熱を作り出す力が高まります。そのため、これまで以上にエネルギーをより消費させやすくなるのです。
(5)怪我の防止

股関節周りを柔らかくすることで、筋肉の可動域が広がり、怪我の防止に繋がります。
筋肉の可動域が狭いと、身体を動かしたり重いものを持ち上げた際に痛みを感じることがあるのですが、可動域が広がることで運動パフォーンマンスが向上します。
よりダイナミックな動きをとりやすくなり、身体を動かしやすくなりますよ。
2、股関節を柔らかくする3つのポーズ
(1)花輪のポーズ
膝を曲げてしゃがむ花輪のポーズは、下半身を集中的に働きかける座位のポーズ。マタニティヨガの定番ポーズでもあり、股関節の柔軟性を高めてくれるうえに、骨盤周りと股関節まわりの筋肉を鍛え、ほぐしてくれます。
ポーズをとってしゃがんでいる間は、背筋を伸ばすことを意識することが大切。姿勢が悪いと効果が半減してしまいますよ。
(2)三日月のポーズ
:三日月のポーズは下半身も上半身も使うダイナミックなポーズ。
足を前後に開くため、股関節まわりの筋肉をほぐし、可動域を広げてくれます。
全身で孤を描く三日月のポーズは、背中を急に大きく反らして腰を痛めてしまう方がいますが、背中を反るというよりも、胸を大きく開き背中と肩を伸ばすイメージでポーズをとりましょう。
(3)合蹠のポーズ
股関節を緩める代表格のヨガポーズともいえる合蹠のポーズには、骨盤や腹部に刺激を与えながら股関節の柔軟性を高めてくれる効果があります。
下半身の血行を促進し、リンパの流れを良くしてくれるので、生理痛などの婦人科系トラブルにも効果的。
背筋をまっすぐ伸ばし、身体が心地よく伸びていることを意識してポーズをとりましょう。
仰向けになって行う合蹠のポーズもおすすめですよ。
4、股関節の柔軟性を高めて身体の不調を改善・予防しよう!

今回は、股関節を柔らかくする5つのメリットとおすすめの3つのヨガポーズをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
股関節は身体の不調を予防・緩和するキーポイントともいえる関節であり、股関節の柔軟性を高めることで、健康増進へと繋がります。
一方、固まりやすい股関節の筋肉をケアせずに放置しまうと、身体に支障をきたします。
今回ご紹介したヨガポーズを参考に、股関節のケアをはじめてからだの不調を予防・改善してはいかがでしたでしょうか?